なんとなく危険で後ろめたいイメージがただようサラ金とは

昨今のように女性の社会進出が活発ではなく、経済的に恵まれない学生が学費を工面するために働きながら夜間部に通うことがふつうだった高度成長期の日本においては、キャッシンローンはもっぱら男性のサラリーマンが利用するものであったことから、消費者金融の通称として浸透していた「サラ金」。ただしサラ金とは賃金業法の第3条に基づき都道府県知事の登録を受け合法的な金利設定で融資する業者のみならず、都道府県知事の登録を受けていても多重債務者に対して法外な金利を設定する金融業者や、公的機関への合法的な手続きを一切せず「10日で1割」といった金利を設定するヤミ金融業者まで意味していたことから、一般的に危険で後ろめたいイメージがつきまとっていました。サラ金とヤミ金は全く違います)ところが女性の社会進出が活発になりライフスタイルが多様化するだけでなく、遊興のための資金を工面したい学生からも消費者金融のニーズが高まるにつれ、1980年代あたりからサラ金と一括りにされていた消費者金融の通称の多様化が見られるようになりました。

女性が対象となる融資ではレディースローンと呼ばれ、大学生や専門学校生向けの融資では学生ローンと呼ばれカテゴリー化されていますが、融資における限度額の基準については、一般的なカードローンや消費者金融とほとんど差はありません。いっぽうでかつてサラリーマンと呼ばれたビジネスマンおよびフルタイムで働くビジネスレディ向けの融資は多様化を極めており、さらには金融業界におけるさまざまな規制緩和の恩恵により、無担保での融資限度額も業種や収入によっては数百万円まで拡大しています。テレビCMやインターネット広告などでは有名女優や俳優などがイメージキャラクターで登場するため、かつてサラ金という言葉が持っていたイメージと比べてクリーンかつ公正な融資と思われがちですが、金利が設定され身元の審査が実施される点においては全く同じであり、月ごとに安定した収入がある人ほど融資が得やすい点においては、よく目にするキャッシングローンもサラ金と呼ばれた時代と何ら変わりありません。